\ 一級建築士が教える /
【造作】スタディカウンター
6つのポイント
この記事はこんな方にオススメ
- リビング学習やテレワークに対応できる造作カウンターをつくりたい
- ワークスペースにぴったりのデスクをつくりたい
- 造作だからこそ、指定忘れなどで後悔したくない
LDKの隅っこにスタディコーナー兼家事コーナーをつくりたいな〜って思ってんねんけど
ええやん!あったら何かと便利よ!
ダイニングテーブルで作業すると、テーブルがすぐ散らかっちゃうのも防げる
そうそう!食事の度に片付けんのめんどいんよな〜
テーブルに乗ってるモノをブルドーザーみたいに端に寄せることもあるw
ブルドーザー・・・・・
目次
カウンターの高さ
70cmが基本寸法
椅子に座った時に作業しやすい高さが 70cm 。
立ったまま洗濯物を畳んだり、アイロンがけなどの家事をするのにも便利な高さです。
一般的な学習机の高さも70cmに設定されていることが多いので、
70cmにしておけば、既製品の椅子もだいたい使えます。
主に誰が使うかも考えたい
ワークスペースや書斎として、大人が使うなら70cmよりも少し高めの方疲れにくいです。
人によって体格差もあるので一概には言えませんが、個人的には 72〜73cm が使いやすいです。
子どもも一緒に使う場合も、70cmがオススメです。
子どもが使うとなると、つい低めに設定しがちですが、子どももすぐ大きくなります。
勉強時間が増えていく中学生くらいには大人と同じくらいの体格にまで成長します。
なので、子どもがいるからといって、あえて低めにつくる必要はないと考えています。
カウンターを使う家族がみんな身長が低めなら、70cmより低くすると良いよ〜◎
カウンターの幅
75cm以上は欲しい
仕事や勉強などに使うなら、カウンター幅は75cm以上確保したいです。
スペースがあるなら、100cm以上とれるとゆったりと使えます。
パソコンと一緒に資料を広げたり、ノートと一緒に参考書を広げたりと、一度にたくさん広げられるスペースがある方が作業効率もアップしますよね。
複数人が横長びで使うなら、幅にもゆとりを
同時に何人が使うのかを考えてカウンターの幅を決めよう!
2人横長びで使うのであれば、幅180cm以上は欲しいです。
2人で隣り合った時に腕が当たらないよう、余裕を持った1人当たりの作業幅が必要です。
1人掛けに必要な75cm × 2人分という単純計算にはならないので注意してください。
カウンターの奥行き
45cmが最小寸法、できれば50cm以上
パソコン作業や書き物をするなら45cmが最小寸法ですが、決して広くなく狭く感じる人も多いです。
スペースがとれるなら50cm以上確保することをオススメします。
カフェのカウンターは奥行き45cmの所が結構あるので参考にしてみてね。
お茶を楽しむだけなら十分な広さだけど、PCやノートを開いて作業しようとすると手狭だよ。
仕事や勉強でがっつり使うなら55〜60cm
以下のような使い方をする方は、奥行きを広めにとっておきましょう。
- パソコンを開きながら手前に資料を置く
- 教科書や参考書とノートを縦並びに置く
デスクトップパソコンを置く場合は、手前にキーボードの設置スペースも必要になってきます。
また、画面が大きいので引きがある方が目も疲れません。
配線計画
コンセントの位置に注意
コンセントはカウンターの上と足元につけられると良いです。
カウンター上で使うモノを足元のコンセントに繋ぐ場合は、カウンターの奥と壁の間にスリット(隙間)を3cm程開けるか、天板にコードの通る穴を開けておくと、パソコンなどのコードもスッキリ納められます。
おぉ!コンセントのことまで頭回ってなかった!
照明の位置
作業の支障にならないように注意
作業面に手や体の影ができないように照明を配置しましょう。
できるだけカウンターの奥側に近い位置にライトをつけるのがポイントです。
デスクライトで手元を照らすのも、手軽に光源を移動できるので良いです。
その場合はデスクライト用のコンセントが要るので、コンセントの数と位置は忘れずにチェックしてくださいね。
壁に窓を開けるのも、自然光が入ってオススメだよ!
収納計画
そばに収納スペースがあると便利
スタディスペースやワークスペースは、部屋の隅に配置することで、LDKに家族が居ても作業に集中しやすい環境がつくれます。
この近くにまとめて収納スペースを設けると使い勝手も良く、目立たないのでスッキリします。
収納はできるだけ目立たせたくないもんな〜
必要な収納スペースの大きさは人による
収納スペースの量や寸法は、今の生活から考えるとイメージしやすいです。
具体的に使うものを想定して、造作棚のサイズやコンセントの位置を決めると、自分にぴったりの使いやすい場所にできます。
スタディカウンターでよく使う小物たち
- パソコン
- デスクトップパソコンかノートパソコンがで必要なスペースが大きく変わります。ノートパソコンで、使わない時にしまっておくなら、収納場所も考えておきましょう。
- プリンター
- A4タイプのプリンターはトレイを引き出して使うことが多いので、トレイを引き出した場合の機器の高さや奥行きを想定して設置スペースの寸法を決めましょう。コンセントも忘れずに!
- 収納グッズ
- ごちゃごちゃした書類はファイルボックスに突っ込んで整理したいですよね。もし使いたいものが決まっていれば、その収納グッズのサイズに合わせて造作棚をつくってもらいましょう。後々、棚の高さを変更できる可動棚にしておくのもオススメです。
まとめ
「どう使うか」を考えることが大切
読書をしたり家計簿をつけるためなら、コンパクトでも大丈夫です。
一方、仕事や勉強をするメインの場所として使うなら、広さはあるに越したことはないです。
つまり、一言に「スタディコーナー」「ワークスコーナー」と言っても、家族によって必要な寸法はバラバラなんですよね。
そのことを踏まえて、素敵な造作カウンターを計画してくださいね♡
頑張る!ちなみに、一番大事なのって何?
設計士さんに「こういう使い方がしたい」っていうのを詳しく伝えるのが大事!!